リコーGR1 液晶修理

Ricoh GR1 フィルムカメラの液晶・シャッター故障を修理しました

リコーGR1 フィルムカメラの修理を受け付けているお店がない。

ならば海外に依頼を出そうと以前の修理記事を締めくくりましたが、朗報です。

無事に台湾のカメラリペア屋さんで、修理が完了しましたので詳しく紹介します。

台湾のカメラリペア屋

WEB検索で見つけたのがアメリカのリペア業者だけだったのですが、中国で直せるという情報を得て、Facebookで検索をかけてみました。

英語だとヒットしなかったので、中国語でカメラ修理(相机维修)・GR1などと検索していると、日本では受け付けていないコンパクトカメラの修理事例を載せたお店を見つけました。

GR1 フィルム 修理

尚品精修相機工作室

Facebookページからメッセンジャーに故障内容を伝えたところ、修理ができるとのこと。

概算見積もりをしてもらい、いざ送付となりました。(ちなみにGR1はMade in Taiwan)。

修理内容と値段

今回の修理内容は、LED液晶が表示されない、シャッターが切れない点でした。

下記最終的な修理価格です。台湾ドル(1NTD=3.6円計算)。

・換液晶排線 LED screen board broken NTD 2,500(9,000円)
・換快門排線 Shutter board brokenNTD 3,000(10,800円)

そこそこかかりますが、直せるだけでありがたいですね。

またファインダーの不具合があって、使用上問題がないので修理しなかったですが、以下値段でした。

GR1 ファインダー修理

・菱鏡合膠 Viewfinder regluing. NTD 3,500(12,600円)

後は配送料がNTD800(2,880円)。日本からの配送料がEMSで1,300円ほどだったので、これは意外と高くてびっくりしました。

ちなみにLEDの修理で、ファインダー内のシャッタースピード情報とかも見えるようになりました。

修理のやりとり

修理のやりとりは全て英語。但し、お店側で英語ができる人が限られるとのことでレスポンスは遅めです。

僕も英語がそれほど得意ではないので、翻訳ツールを使いながら、メッセンジャーでやり取りしました。

やり取りの注意点としては、お互いネイティブではないので、箇条書きで分かり易く伝えること。

「あれ?こないだ言ったのになー」とか主語がない返信だったりしましたが、そこはもう「直してくれるだけでありがたい」精神で対応しましょう。

無理に英語で対応してもらっていますし、日本人ウザいからお断りなんてことになったら、困りますからね。

コミュニケーションに少し時間はかかりましたが、総じて日本より丁寧に対応してくれましたよ。修理内容の英語及び中国語は上記をコピーすればOKです。

見積もり・請求書はPDFにまとめてくれる明朗会計です(実際の見積もりPDF)。

作業中分からないことがあれば写真を送って説明してくれますし、修理完了後は動作チェックを動画で共有してくれました(実際の動作チェック動画:Google drive)。

梱包後も「これから送るよー」って、写真を送付してくれました。

支払い

支払い方法はPaypalで対応できるとのこと(クレジットカードはたぶん不可)で、修理完了後にメールアドレス宛に請求をもらいました。

事前にPaypalのアカウントを準備しておくと安心です。

修理後のGR1

梱包も丁寧。カメラはエアークッションでパックされていました。

リコーGR1 液晶修理

以前の修理記事で、液晶が見えなくても操作できる方法を書きましたが、やっぱり情報が見えるとストレスがないですね。

GR1の持病である液晶はきっと5年は問題ないでしょうし、よくあるシャッター故障も当分安心。

新たに中古を購入するより、これで遥かに安心なので、そう考えると安いものです。

フジフィルム Natura/ライカ Mini luxも修理できそう

お店のFacebookページを見ると、富士フィルムのNatura(ナチュラ)、Leica(ライカ)Mini Lux(ミニルックス)、Contax TVS、ローライ35も修理事例に出ているので、かなり幅広いカメラの修理に対応してくれそうです。

ライカ ミニルックス 修理

ナチュラ NATURA カメラ修理

ローライ35 カメラ 修理

もう日本が技術の国なんて遥か昔とは言いませんが、フィルムカメラは海外にどんどん出て行っています。

特にアジア圏での販売店やフィルムの現像ショップは増加していて、ファッションのひとつとしても定着しつつあります。

タイ バンコクでも僕がピックアップしただけでも、いろんなお店があります。

日本と違い経済格差が大きいので、お金持ちの若者が高級なカメラを持ち歩いている姿もよく見かけますし、今後は若手を中心にフィルム文化が残っていってくれればいいなと思いました。