フィルムの価格が上がり、瀕死状態のフィルムカメラ。それでもフィルムカメラを使いたい方へ送る
「ニコンのおすすめ一眼レフカメラ」です。
おすすめのポイントはマニュアルフォーカスがメインで、軽い、使い易いで選んでいます。
なぜなら僕がそういうカメラが好きだから。はい、完全主観のおすすめになります。
NIKON FA
1980年代に世界初の(5分割)マルチパターン測光を搭載し、1/4000秒のシャッタースピードを搭載した高級機。
僕が10数年に渡って一眼レフのメインとして使っているカメラです。
このカメラのポイントは、マニュアルフォーカスで見た目がカッコいい。またマニュアル機の中で露出の制度が高いところにあります。
加えて高級機でありながら、重量は625グラムと、持ち運びが苦にならない許容範囲に収まっていて、中古価格が安いこと。
こんなに使い易いカメラはないと思うのですが、なぜか人気がないカメラです。
発売年月 | 1983年 |
ファインダー | 視野率約93% |
シャッター | 8~1/4000 秒 |
露出制御 | A(絞り優先AE)、S(シャッター速度優先AE)、P(プログラム)、M(マニュアル) |
測光方式 | TTL中央部重点測光、マルチパターン測光。 |
サイズ | 142.5×92×64.5mm、625g(ボディのみ) |
発売時価格 | 115,000円 |
NIKON FG
見た目はちょっと安っぽいく、シャッタースピードが1/1000まで。初級機に近い立ち位置のカメラです。
但し、絞り優先(AE)機能を搭載し、軽量小型。かつ中古価格も安い。ということで、とりあえずの1台としては十分な機能を持つカメラです。
正直普通に撮るだけであれば、これで十分だと思います。
発売年月 | 1982年 |
ファインダー | 視野率92%、倍率0.86倍。 |
シャッター | 1~1/1000 |
露出制御 | 絞り優先AE/プログラムオート/マニュアル |
測光方式 | TTL中央部重点測光/SPD使用 |
サイズ | 136×87.5×54mm、490g(ボディのみ) |
発売時価格 | 61,000円 |
NIKON FM3a
2001年ニコンが発売した最後のマニュアル機。
マニュアルフォーカス+電子制御と機械制御を融合した、ハイブリッドシャッターを搭載していることが特徴です。
ハイブリッドは、電池が切れてもシャッターが切れるということですが、この点はまったく僕にはどうでも良いこと(電池は数年使っても切れないから)です。
このカメラはマニュアルフォーカスで、軽い、そしてファインダーが見やすいというのがおすすめのポイント。
但し価格は高いので、お金に余裕がある方向けのおすすめです。
発売年月 | 2001年 |
ファインダー | 約93%(対実画面)、倍率0.83倍 |
シャッター | A(絞り優先オート):8~1/4000秒無段階電子制御式 マニュアル:1~1/4000秒、機械制御式 |
露出制御 | A(絞り優先AE)、S(シャッター速度優先AE)、P(プログラム)、M(マニュアル) |
測光方式 | TTL開放測光方式、中央部重点測光 |
サイズ | 142.5mm×90mm×58mm、約570g(ボディのみ) |
発売時価格 | 96,000円 |
定番のおすすめカメラを選ばない理由
ニコンのフィルム一眼レフでおすすめされるカメラの定番は、「NIKON FE2、NIKON FM2、NIKON F3」だと思います。
正直このカメラがおすすめされているのは、中古市場で値段が付いているカメラで、昔からフィルムカメラを使っていた人が若い時に買えなかったカメラというだけだと思います。
NIKON FE2は、絞り優先AEを搭載した中級機ですが、価格を考えるとFGで十分。
NIKON FM2は、マニュアル露出の中級機ですが、これもAE、マニュアルで撮影できるFA、FGを使えば済むことです。
これらのカメラを選ぶ理由は、見た目とパーツの問題だけです。
NIKON F3は当時のフラッグシップ機で、視野率も100%なので、選ぶ理由はありますが、日常の持ち運びには重い。
また露出制御の設定がリバーサルをメインに想定して、シビアな露出設定ができるのですが、日常的な使い方だとこの露出設定はマイナスポイントです。
オートフォーカス機
以降はオートフォーカス機のおすすめ。
マニュアル機で撮れない対象(動くもの)の場合、おすすめする機種です。
NIKON F80
高速オートフォーカスを搭載したニコン中級機の最終モデル。
中級機とは思えない軽さが最大の特徴で、オートフォーカスもストレスなく使えます。
発売年月 | 2000年 |
ファインダー | 視野率 92% 、倍率 0.75倍 |
シャッター | 30~1/4000秒 |
露出制御 | [P]マルチプログラムオート [S]シャッター優先オート [A]絞り優先オート [M]マニュアル |
測光方式 | TTL開放測光方式。・3D-10分割マルチパターン測光 ・中央部重点測光 ・スポット測光 |
サイズ | F80D:約141.5mm(幅)×98.5mm(高さ)×71.5mm(奥行)、約520g(ボディのみ) |
発売時価格 | 88,000円 |
NIKON U2
ニコンオートフォーカス機の最終モデル。
初心者用の入門機ですが、オートフォーカスは早くて軽い。スナップに最適なモデルです。
発売年月 | 2003年 |
ファインダー | ファインダー視野率:約89% ファインダー倍率:約0.68~0.60倍 |
シャッター | 30~1/2000秒 |
露出制御 | AUTO イメージプログラム(ポートレート、風景、クローズアップ、スポーツ、夜景ポートレート) P:マルチプログラムオート(プログラムシフト可能) S:シャッター優先オート 、A:絞り優先オート、M:マニュアル |
測光方式 | 3D-25分割マルチパターン測光 ・25分割マルチパターン測光 ・中央部重点測光 ・スポット測光 |
サイズ | 131mm×92.5mm×67.5mm、約385g(ボディのみ) |
発売時価格 | 64,000円 |
カメラのコストを抑えて撮る数を増やす
今回紹介したカメラはFM3aを除くと、コンディションの良いものでも中古相場で1万円しない機種が多いです。
それでいて基本性能は通常の撮影には十分。また持ち運びが楽な軽いカメラしかありません。
その分、レンズとフィルムや、撮影に行く方にお金を回した方が良い写真が撮れると思いますよ。