東京オリンピック 女子バスケットボール 日本女子代表 個人スタッツ

「東京オリンピック2021 バスケットボール女子」日本代表の個人成績を試合ごとに振り返ります。

個人スタッツ(成績)の補足

一覧はEFF(efficiency:エフィシエンシー)のスコアが高い順にソートしています。

EFFiciencyは能率や効率という意味で、その選手の貢献度を数字で表したものです。シンプルに成功したプレイから失敗したプレイを引いた数値になります。

EFF=(得点+リバウンド+アシスト+スティール+ブロック)ー(シュート失敗+フリースロー失敗+ターンオーバー)

グループリーグ

  1. 2021年7月27日:vs フランス
  2. 2021年7月30日:vs アメリカ
  3. 2021年8月2日:vs ナイジェリア

グループリーグ:フランス戦

■日本 74:フランス 70
Q1:日本 13:フランス 17/Q2:日本 21:フランス 19
Q3:日本 18:フランス 13/Q4:日本 22:フランス 21
PlayersEFFMinPtsFG2Pt2Pt(%)3Pt3Pt(%)FTORBDRBREBAST
町田 瑠唯1624:4173/32/2100%1/1100%21311
赤穂ひまわり1222:2683/93/838%0/10%2/21890
長岡萌映子1122:13113/41/1100%2/367%3/60003
髙田真希1136:34103/72/633%1/1100%3/31560
林咲希917:05123/60/10%3/560%3/40001
東藤なな子511:3851/11/1100%0/03/40000
宮澤夕貴415:5431/60/10%1/520%0332
宮崎早織210:2041/51/333%0/20%2/20222
三好南穂110:1931/40/10%1/333%0110
馬瓜エブリン117:3783/82/633%1/250%1/21010
本橋菜子06:5231/40/10%1/333%0110
オコエ桃仁花-14:2100/10/10%0220
Total712007423/5812/3139.0%11/2740.7%17/235232819

チーム全体で上手く機能していてバランス良く攻撃できていた試合。

町田、長岡のシュートタッチがよく、特に長岡がこの調子を維持できていたらそれ以降の試合がもっと楽になったように思う。


グループリーグ:アメリカ戦

■アメリカ 86:日本 69
Q1:アメリカ 28:日本 30/Q2:アメリカ 21:日本 10
Q3:アメリカ 16:日本 13/Q4:アメリカ 21:日本 16
PlayersEFFMinPtsFG2Pt2Pt(%)3Pt3Pt(%)FTORBDRBREBAST
髙田 真希1432:55156/85/771.4%1/1100%2/20330
赤穂 ひまわり1229:0042/42/366.7%0/10%3581
町田 瑠唯1029:2794/144/1233.3%0/20%1/202211
林 咲希1030:14125/123/475.0%2/825%0110
宮澤 夕貴819:4393/110/20.0%3/933.3%1561
オコエ 桃仁花515:08114/91/425.0%3/560%0110
宮崎 早織211:4752/91/520.0%1/425%0003
東藤 なな子010:2410/01/20001
本橋 菜子-11:0800/10/10.0%0000
馬瓜 エブリン-18:0531/31/250.0%0/10%1/20000
長岡 萌映子-29:4000/40/40%0220
三好 南穂-32:2900/30/0-0/30%0000
Total542006923/5812/3138.7%11/2740.7%17/234192317

1Qを勝ち越した最高のスタートを切った試合だったが、1試合を通してあれほどシュートが入る訳はなく、アメリカにアダプトされ結果実力差を感じた試合でした。

初戦の長岡同様に、2戦目はオコエの3Pが地味に効いていた。


グループリーグ:ナイジェリア戦

■日本 102:ナイジェリア 83
Q1:日本 30:ナイジェリア 22/Q2:日本 21:ナイジェリア 16
Q3:日本 33:ナイジェリア 19/Q4:日本 26:ナイジェリア 18
PlayersEFFMinPtsFG2Pt2Pt(%)3Pt3Pt(%)FTORBDRBREBAST
林咲希2328:56238/121/1100.0%7/1163.6%2022
赤穂ひまわり2125:22125/75/683.3%0/10.0%2/22575
髙田真希2027:56156/105/955.6%1/1100.0%2/21453
宮澤夕貴1917:14197/112/366.7%5/862.5%0221
町田瑠唯1220:0400/40/40.0%02215
本橋菜子99:22104/72/2100.0%2/540.0%1013
馬瓜エブリン815:2982/41/250.0%1/250.0%3/41121
宮崎早織310:3431/40/20.0%1/250.0%0004
オコエ桃仁花312:0431/40/20.0%1/250.0%1120
三好南穂210:0031/31/333.3%0110
東藤なな子210:1342/72/540.0%0/20.0%0000
長岡萌映子-112:4621/51/333.3%0/20.0%0/10110
Total12120010238/7819/3948.72%19/3948.72%7/98172534

ディフェンスの弱いナイジェリアに対して、宮澤・林の3Pがどんどん調子を上げていった試合でした。

プレイオフ

  1. 2021年8月4日:準々決勝 ベルギー
  2. 2021年8月6日:準決勝 フランス
  3. 2021年8月8日:決勝 アメリカ

プレイオフ:ベルギー戦

■日本 86:ベルギー 85
Q1:日本 19:ベルギー 16/Q2:日本 22:ベルギー 26
Q3:日本 20:ベルギー 26/Q4:日本 25:ベルギー 17
PlayersEFFMinPtsFG2Pt2Pt(%)3Pt3Pt(%)FTORBDRBREBAST
髙田真希2036:32198/116/785.7%2/450%1/31342
町田瑠唯2029:39102/72/540%0/20%6/602214
宮澤夕貴2028:41217/140/10%7/1353.8%1232
赤穂ひまわり1535:58125/105/955.6%0/10%2/22570
本橋菜子1012:12103/51/250%2/366.7%2/21012
林咲希629:1193/83/837.5%1120
長岡萌映子211:1942/42/366.7%0/10%1010
東藤なな子28:5800/10/10%0220
馬瓜エブリン-24:0210/30/30%1/21010
三好南穂
宮崎早織
オコエ桃仁花3:2800/10/10%0000
Total93200030/6416/3151.6%14/3342.4%12/150000

シュートタッチがよかったせいもあり、想像以上に強かったベルギー。

宮澤・髙田が勝負所で奮起。本橋の動きもかなり戻ってきたのが印象的でした。

4Qの町田のさばきも素晴らしかった。ただ最後は林の「THE SHOT」に持っていかれましたね。


プレイオフ:フランス戦

■日本 87:フランス 71
Q1:日本 14:フランス 22/Q2:日本 27:フランス 12
Q3:日本 27:フランス 16/Q4:日本 19:フランス 21
PlayersEFFMinPtsFG2Pt2Pt(%)3Pt3Pt(%)FTORBDRBREBAST
赤穂ひまわり2426:58177/96/875%1/1100%2/20772
町田瑠唯2327:2994/93/742.9%1/250%03318
宮澤夕貴2026:39145/102/366.7%3/742.9%1/10773
髙田真希920:0083/62/450%1/250%1/11231
林咲希924:4583/41/250%2/2100%1010
長岡萌映子813:2151/21/250%3/40440
馬瓜エブリン613:0293/52/450%1/1100%2/41120
オコエ桃仁花620:0073/62/366.7%1/333.3%0220
三好南穂45:2841/11/1100%1/20110
宮崎早織25:3921/21/250%0003
東藤なな子19:4720/20/10%0/10%2/20110
本橋菜子-36:5221/51/333.3%0/20%0001
Total1092008732/6121/3953.8%11/2250.0%12/163283128

日本代表のレギュラーガード、そしてオリンピック。ここ1年アシスト能力を飛躍させてきた町田の到達点となった試合でした。

覚醒したのが赤穂ひまわり。近年ドライブに取り組みつつも、いまいちチャレンジできていない印象でしたが、完全に感覚をつかんだように見えました。

赤穂のポジションでサイズがあれば、強豪国でも対応しきれないことが見えたことは今後に大きな影響を与えそうです。

町田がアシストのオリンピック記録を塗り替えた。


プレイオフ:アメリカ戦

■アメリカ 90:日本 75
Q1:アメリカ 23:日本 14/Q2:アメリカ 27:日本 25
Q3:アメリカ 25:日本 17/Q4:アメリカ 15:日本 19
PlayersEFFMinPtsFG2Pt2Pt(%)3Pt3Pt(%)FTORBDRBREBAST
本橋 菜子1718:43166/142/922.2%4/580%3254
髙田 真希1327:34177/136/966.7%1/425%2/20002
町田 瑠唯1122:0083/63/560%0/10%2/21126
オコエ 桃仁花717:5841/61/250%0/40%2/21780
宮澤 夕貴516:2930/20/20%3/32240
長岡 萌映子417:5921/31/250%0/10%1230
林 咲希419:5342/42/366.7%0/10%0221
三好 南穂311:0952/51/1100%1/425%0001
宮崎 早織33:1552/42/366.7%0/10%1/10000
赤穂 ひまわり119:5231/80/50%1/333.3%1560
東藤 なな子09:3421/41/333.3%0/10%0111
馬瓜 エブリン015:3462/81/425%1/425%1/20111
Total682007528/7720/4643.5%8/3125.8%11/129233216

完全にこれまでの日本の攻撃パターンを封じられた試合。またインサイドを止める術が日本に全くなかった。
(渡嘉敷がいたらどうだったんだろう?)

宮澤・林の3P成功が共にゼロ。プレータイムが短かったとはいえ、町田のアシストも伸びていません。

準決勝のフランス戦で覚醒した赤穂のドライブも、完全シャットアウトされました。

そこで力を発揮したのが本橋。一人で点を取る能力は抜けています。あとやはり髙田も上手いですね。

総合成績(日本人)

トム・ホーバスが目標としていた1試合80得点はクリア(6試合で493得点)。

3Pの成功率は38.4%と、目標の40%にわずかに届きませんでした。

PlayersEFFMinPtsFG2Pt2Pt(%)3Pt3Pt(%)FTORBDRBREBAST
町田瑠唯921534316/4314/3540%2/825%9/103111475
髙田真希871828433/5526/4261.9%7/1353.8%11/13417218
赤穂ひまわり851605623/4721/3953.8%2/825%8/8935448
宮澤夕貴761256923/544/1040%19/4443.2%4/4421259
林咲希611506824/467/1163.6%17/3548.6%3/44484
本橋菜子32554115/366/1833.3%9/1850%2/253810
長岡萌映子2287248/226/1154.5%2/1118.2%6/1129113
オコエ桃仁花1973259/274/1136.4%5/1631.2%2/2213150
馬瓜エブリン12743511/317/2133.3%4/1040%9/164372
宮崎早織1242197/245/1533.3%2/922.2%3/302212
東藤なな子1061144/154/1136.4%0/40%6/80442
三好南穂739155/161/250%4/1428.6%1/20331
Total5151200493178/416105/22642.8%73/19038.4%64/8337125162134

ベスト5にも選ばれた町田が1試合平均12.5アシストでEFFでチームトップ。

ただプレータイム、勝負所での決定率、高さがある相手へのインサイドのFG確率3Pと、常に存在感があった髙田にMVPを上げたいです。

地味ながら存在感が光った赤穂ひまわり。この大会でこれからの飛躍を大いに期待させてくれました。

怪我でコンディションが戻り切っていなかった本橋は、プレータイムが短いながらもチーム6位のポイント。本橋の個の強さはパリオリンピックでも活きてくるでしょう。