サンスイ名機のひとつ称される「SANSUI AU-D 707X Dicade」。
詳細はオーディオヘリテージさんを見て頂くとして、サンスイトーンとして知られるAU-Dシリーズの最終期に導入されたXバランスを使用したアンプで、特にDicadeの評価は高く購入に至りました。
・オーディオヘリテージ
https://audio-heritage.jp/SANSUI/amp/au-d707xdecade.html
SUNSUI AU-D 707X Dicadeを選んだ理由
もちろん実機の音を確認したことはなく、数少ない口コミを元に自分が求めている音に近いものがこのアンプで鳴らせる気がしたからです。
元々は同じくサンスイの「AU-D 907F」を使用していたのですが、ちょっと大人しいなと思っていました。
AU-D707X Decadeを購入時、CDプレイヤーをSONT CDP-X555ESXという中低音がゴリっとした音質のものを使用していたこともあり、更にパンチの効いたサウンドを鳴らしたいと思ったのがきっかけです。
またスピーカーはサンスイのSP-100iという、中低音の鳴りっぷりが素晴らしいものを使用していたこともあり、スピーカーとの相性も考えてアンプを選びました。
特徴と音質
Xバランスを使用した回路の骨太なサウンドの通り、中低音は素晴らしい鳴りっぷりです。
特にボーカルをメインにした曲や生楽器の音なんかは惚れ惚れします。
ただ腰が重たいので電子系の楽器や、テクノといったそもそも電子的な楽曲は本当に鳴らない。
ボーカル物もエレキギターや打ち込みが混ざってくると、どうにも腰が重いので、サブで小型のスピーカーを設置してバランスを取っていました。
現在はSpotifyなど、Bluetoothでの再生をメインとしているのでこのアンプを使っていないのですが、やはり現代的なサウンドは上手に鳴らせない。ただ特定のジャンルだけは、この機種ではないと味わえない音があります。
回路に秘密あり?
デジタルデータとアナログデータの再生を、上手く組めないかと考えて思考錯誤していた時に気付いたことがあります。
デジタルアンプは「ONKYOのR-N855(S)」を使用していて、そこから「AU-D707X Decade」にライン出力して使っていましたが、やはり最近のデジタルデータは上手く鳴らせない。
ただCDは「AU-D707X Decade」を通した方が上手く鳴るので、使い方に悩んでいました。
メインで聴くのは圧縮されたSpotifyのデータなので、それならばと中華製のパワーアンプ(FX-AUDIO- FX-98E)を購入。
かなり面倒なのですが、デジタル音源は以下のように接続。
CDとレコードは、以下のように接続して使用していました。
ちなみに「AU-D707X Decade」は外部出力がないので、REC端子を使い「FX-AUDIO- FX-98E」LINE出力にすることになります。
この場合、音量調節がサンスイのアンプ側でできないので、実質「AU-D707X Decade」を通して、「FX-AUDIO- FX-98E」で増音していることになります。
ただサンスイ凄いなと思ったのが、このアンプを通すだけでサンスイトーンが乗っかってくること。
キレはなくなるのですが、柔らかく味わい深い音になるんです。
故障はつきもの
ただ現在はというと、このアンプ使っておりません。
というのも、長時間使っていると回路にロックがかかようになり、どうにも安定しないので一旦構成から外すことにしました。
修理は恐らく2万円ほどでできるのですが、Spotifyの音を聴く分には、正直SANSUIのアンプを介さないほうが小気味が良く、分離が良いサウンドになるので、CD・レコード専用としてしか使い道がない。
この1年でサブのスピーカーが壊れ、このアンプを使うにはシステム的に問題があるので、修理に出すのを躊躇してしまっています。
ただどうしても、このアンプの音が聴きたくなることがあるんですよね。はまった時の音の素晴らしさ他に代えられない素晴らしさがあるのは確か。
それを遠のける、デジタル音源を鳴らす、ハイスペック低価格の中華アンプの素晴らしさ。
今の所、価格にやられてしまっています。