dj pre2 フォノ

ART フォノ・イコライザーDJ PRE II – 格安フォノの音質は如何に?

もうレコードを熱心に聴くことはないだろうと、調子が悪かったべスタックスのミキサーを処分。

以降、サンスイアンプのフォノや、今使っているONKYOのアンプフォノを使っていたのですが、鳴りっぷりが2歩ぐらい足りない。

サンスイのアンプは古いとはいえ、レコードが聴かれていた時代の中級機なのでそこそこの物を積んでいるはずなのですが、全体的に腰が重く、スピード感がない。

一番レコードを聴いていた時は、「レコードプレーヤー➡ベスタックス➡サンスイ」で繋いでいて、ベスタックスがテクノに標準を置いたエネルギッシュな傾向だったこともあり、サンスイの腰の重さが良い加減で作用していた。

そこで、中古でミキサーを購入しようかとも考えたのですが、基本的にデカい。

また音質がそこそこだろう中級機以上の中古良品となると、2万円以上はする。

そこで小さくて価格がそこそこのフォノイコライザーでも買えば、単体の機能なのでミキサーに追いつくような音になるのではないか。と考えた訳です。

ART フォノ・イコライザーDJ PRE II

フォノ dj pre2

購入したのは「ART フォノイコライザー・アンプDJ PRE II 」。

現状デジタルデータをメインに聴いていて、今後より一層その傾向が強くなるので、あまり投資できない。ということで、低価格で評価が高かった本機を選びました。

 

DJ PRE IIの音質

率直な感想として、音質はそこそこ良い。解像度が高くクリアな音の傾向で、ONKYOのR-N855のフォノより音が明確になりました。価格を考慮したコスパとしては大満足といったところ。

変な音付けもなく、ややハイ上がりの音質なので、テクニクスの音質を素直に増音していると考えてよいでしょう。

ただ中低域やボーカルを重視している僕としては、物足りない。ただこれはアンプ音質によるところが大きいと思うので、このイコライザーに求めては駄目でしょう。

少なくともONKYOのR-N855のフォノで増音させるよりは、1段上。サンスイと比べると、卒なく鳴らす点では上という評価です。

なので7,000円という価格を考えると評価は高いですが、ベスタックスのミキサーより1.5ランクは落ちます。

これはベスタックスのミキサーが6万円ほどのものだったので、それほど良いフォノイコライザーを使っていたとは考えにくいですが、押し出しの強さ+サンスイアンプのまとめ感が出せる妙だったのでしょう。

dj pre2 フォノ

簡単にDJ PRE IIを説明するとGAINが付いているので、出力の強さが調整できます。フィルターなども付いていて、多少の音質調整もできる。

ちなみGAINは3を超えると、僕の環境では多少の音割れとノイズが目立ってきたので、+2ぐらいで常時使用しています。

背面はRCA端子、アース、AC電源のジャックがあるシンプルなものです。

電源は9V 1000mA。amazonのレビューには500mAだった人もいたようなので、タイミングによって電源の大きさが違うかもしれません。

後は電源を変えるとパワーアップするとの口コミもあります。

本機側の入力が9V150mAなのですが、余裕がある電源だと音が変わってくるのでしょうか?詳しいことは分からないのですが、電源を変えて試してみたいと思います。

DJ PRE II以外の選択肢

参考までに同価格帯のライバル機として、オーテクノの製品もありました。

ただ個人的にオーテクに抱く音のイメージは好みではないので却下。

デザイン的にはZENがカッコ良いと思ったのですが、音的な評価があまりなく却下。

最後まで悩んだのがイギリスのオーディオブランド「raga」のMM-MK2 or 3。MK3は価格差が大きいですが、MK2であれば2万円を切ります。最終的にレコード周りのオーディオに投資は必要ないかなと、安価なDJ PREⅡを選択。

ただMK2を試してみれば良かったかなーと、今では思います(結果分かりませんが)