中辺路 2日目
朝7時30分に宿を出て、熊野本宮大社を目指します。
朝イチからビビりながらも、歩みは軽快。
継桜王子を見て、山道に入ります。
登り下りを繰り返しながら、
苔とシダ植物の色にハッとさせられます。
合間にこういったドラマを挟みながら、
宙に浮かぶ紅葉の葉
シダ地帯を抜けて、村に出ます。
村ではほっこり。ここから2~3時間ほどで熊野古道ということもあり、観光客の姿が増え始めます。
ここからなだらかな道になり、速足で一気に熊野本宮大社へ。
ということで、写真も撮らずひたすら歩いてしまいました。
境内は撮影禁止だったので、写真はここまで(境内はこの奥の方ですが)。
意外なお守りもありますよ。
忘れちゃいけないのが「もうで餅」。純粋にこれは旨いです。
そこから移転前の本宮跡地へ。この鳥居は圧倒的でした。
周りは山と川に囲まれ、ロケーション最高です(河原の土手です)。
いやはや、熊野古道最高ですね。
遠く離れた土地から徒歩でこの地を目指した人が、この巡礼の最終の地に着いた時はさぞ感動したことでしょう。
土地の力が凄いです。
湯の峰温泉へ
そんな感動をよそに、疲れを癒すのは温泉でしょと日本最古の温泉地「湯の峰温泉」へ向かいます。
お世辞にもきれいな温泉街ではなく、やや寂れた感がありますが雰囲気はあります。
あれですね、つげ義的な世界です。
民宿に泊まりましたが、お料理もまずまずで、温泉は最高でした。
新宮~熊野速玉大社へ
翌日も早起きをして、新宮市へバスで向かいます。
色味的に重みなく見えますが、良い神社でした。
でも雰囲気は神倉神社が良かったです。
意外にも長い参道は熊古道の再来。
丘の上から新宮市が一望できます。
そばと、名物めはり寿司をいただき、最後のハイライトの地へ向かいます。
那智の滝へ
新宮から電車~バスを乗り継ぎ、那智の滝(熊野那智大社)へ向かいます。
ここの参道が熊野古道の紹介写真としてよく使われている道。
巨大な杉と整備された石段。そして苔。写真だけ撮るならここが一番きれい。
素晴らしい参道なんですがね。やっぱり熊野古道を歩いてくると、造られた感がありちょっと違和感。
那智大社。雰囲気はいまいち。
そして那智の滝へ。うーんなんでしょう。
やっぱり熊野古道。熊野本宮を経てくると、薄いんです。
でも行かずにはいられないですよね。まあ参道は素晴らしいので、できればここもワンセットで訪れる価値はあります。
2泊3日の中辺路&三社旅を終えて
旅は充実と刺激に満ちていて、大満足でした。
正直「那智の滝」は行かなくても良いかと思いますが、行ったからこそ言えることなので良しとしましょう。
この二泊三日の後、勝浦、伊勢と寄ったので、旅は続きますがこの旅の素晴らしさを決定づけたのは、やはり熊野古道を歩いたことでした。
各神社に立ち寄った際の想いが変わりますし、比較もできます。熊野古道を歩いた時の情景も思い出します。
そして何より歩くことで旅のスイッチが入ります。
熊野古道の道中で何度もすれ違い会話を交わすことで、人との距離感が変わるんですよね。
旅のスイッチは本当に大事です。
あと声を大にして言っておきたいのが、「豊受大神宮 (伊勢神宮 外宮)」には是非行って欲しい。
できれば熊野古道を歩いた感性のまま、早朝に訪れてもらえるとこの場所の凄さ、神道の世界観がよりわかると思います。
ということで、山登りしない方にも是非歩いて欲しい熊野古道の紹介でした。